この作品は、流動性を高めたアクリル絵具を画面上に垂らし込み、その動きの軌跡で描くフルイドテクニックという技法を用いています。
絵具の自然な流れに沿いつつ、画面を傾けたりして軽く制御するような感じで創るのですが、創り始めは形態がどこに収束していくのかは殆どわかりません。 これは結果として「花」を想起させるものになりました。
花ならざるものから花へと、どこかの時点で境界を越えたに違いありません。
そしてその境界は、今ここにある絵ではなくこちらの頭の中にあったのだと思うと、当たり前のことながら見るたびになんだか不思議な感じがしてきます。
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是蘭 「谷間に花よ咲け」