ある日夕飯を食べた中華料理店で化粧室に入ったら、壁にブルースリーの顔とその下に「考えるな、感じろ」と書いてある紙が貼ってありました。
店の人が、このセリフが出てくる『燃えよドラゴン』の一シーンを写真にして貼り付けたようです。
私はこの言葉が好きです。
実際に手を動かして何かを作っているさなかにおいては、考えることはノイズに過ぎないことが多いからです。
ただ、「考える」と「感じる」という境界線は思う程明確ではないかもしれません。
これらにはグレーエリアがあり、考えているようで感じているようで、感じているようで考えているような状態が、実は一番強力だという可能性もあります。
しかも、ここで言う「考える」とは、おそらく言葉を使うような思考ではない。
という訳で私は、この言葉を「言葉を使うな、感じろ」という風に解釈しています。
化粧室のドアに掛かっていた絵を見ると今度は毛沢東が縄跳びをしていました。
この中華料理店はかなりユニークです。